芸術家の視点で再解釈された感情の言語、服として完成する
立体的な構造と感性のディテールで差異を描く女性服の美学
グローバルプラットフォームFASFASに参加し、世界の消費者と感情の対話を開始

「服は単なるスタイルではなく、感情の記録であるべきだ。」

これはデザイナー金アヨンのウィメンズブランド CAHIERS が伝えるメッセージである。絵画を専攻した彼女は、長年にわたり女性の身体と曲線をテーマに芸術活動を続けてきた。しかし、平面的な表現に限界を感じ、より立体的かつ実用的な方法で感情を表現するために、ファッションという媒体を選んだ。
フランス語で「作業ノート」または「アイデアブック」を意味する CAHIERS は、その名の通りデザイナーの感情とインスピレーションが蓄積される空間である。一着の服は一つの芸術作品であると同時に、着用者の感情や瞬間を記録する媒体となる。
CAHIERS のファッション哲学は、単なる流行ではなく「感情の言語」としての服にある。ブランドが定義する服の価値は、4つのキーワードに凝縮されている。
第一に、「感情と日常を刻む服」。 CAHIERS が目指すのは、単に美しいための服ではなく、その日の感情や記憶をありのままに残す服である。一着の服が日常の瞬間を記録し、再び袖を通したときにその日の感情が蘇ることを願っている。
第二に、「差異から生まれる美しさ」。 立体的なパターン設計、流麗な曲線、そして繊細なディテールが生み出す微妙な違いは、着る人の個性と雰囲気を際立たせる。これら小さな差異が積み重なり、ブランド独自の造形美を形成する。
第三に、「時を経ても有効なデザイン」。 目まぐるしく変わる流行よりも、時間が経つほどに意味が深まるデザインを追求する。着れば着るほど価値が増し、季節を越えても変わらぬ美しさを持つことが、このブランドの核心である。
最後に、「装飾は飾りではなく表現」である。 フリルやトリミング、アップリケといった装飾的要素は、単なる飾りではなく、感情やアイデンティティを表す一つの言語として活用される。外見以上の意味を宿した装飾は、CAHIERS 独自の繊細な美学を完成させる。

このような CAHIERS のアイデンティティは、国内外のファッション業界から注目を集めつつある。最近ではインド・ニューデリーで開催された Global Fashion Festival 2024 に公式招待され、2025 S/S コレクション「Modern Heritage」を披露した。バレエの優雅さとストリートシルエットの構造美を融合させたこのコレクションは、海外バイヤーたちの関心を惹きつけた。
さらに CAHIERS は、グローバルKファッション・ビューティープラットフォーム FASFAS に入店し、世界市場への流通拡大にも拍車をかけている。韓国の感性と繊細な造形美を纏ったこのブランドは、「着る芸術」としての価値を証明し、グローバル顧客との出会いを広げている。