静かに、しかし力強く──カシミヤでヨーロッパを狙う
プレミアムの真髄、SOETAERTの新たな挑戦
グローバルプラットフォームFASFAS入店でKファッションに新風
ソウル江南区の中心にある静かなショールームに足を踏み入れると、まるで時の流れから切り離されたような錯覚に陥る。オートクチュールの繊細さと北方遊牧民の野性味が絶妙に交差する空間――それがブランド SOETAERT(ソエタエル) が提案するカシミヤの世界である。
SOETAERTは単なるニットブランドではない。
「タイムレス・エレガンス(Timeless Elegance)」を哲学として掲げ、モンゴル産100%のプレミアム・カシミヤにこだわる。モンゴル高原で採取された原毛は、GOTS認証を受けた現地工場で直接加工され、ソウルでデザインされた後、消費者のもとへ届けられる。
ブランド関係者は「早く消費され忘れられる服ではなく、長く手元に残り、時間と共に生き続ける服を作りたかった」と語る。
SOETAERTの哲学は「タイムレス・エレガンス(Timeless Elegance)」「カシミヤ専門性(Cashmere Expertise)」「自然体のラグジュアリー(Effortless Luxury)」「持続可能性と倫理(Sustainable & Ethical)」という言葉に凝縮されている。
デザインはその理念にふさわしく、抑制された美学を体現している。余計な装飾を排し、ベージュ、ブラウン、アイボリーなど自然の色合いを基調に、繊細な編み目と洗練されたシルエットを際立たせる。顧客は「触れるだけでブランドの哲学を感じることができる」と評価している。
2022年のローンチ以来、SOETAERTは流行に流されないクラシックさと品質で、ロイヤルティの高い顧客層を獲得してきた。
最近、SOETAERTは本格的な海外進出を開始し、グローバルKファッション・Kビューティープラットフォーム FASFAS に公式入店することで、ヨーロッパをはじめとする世界市場への展開を本格化させる。
FASFASはフランスを拠点にヨーロッパ全域へ韓国デザイナーブランドを紹介する国際的なプラットフォームである。
厳しい審査を経て入店したSOETAERTは、このチャネルを通じてヨーロッパの消費者に「持続可能なラグジュアリー」という価値を提示する。
ブランド関係者は「ヨーロッパ現地ではSOETAERTの素材とデザインに大きな関心が寄せられている」と述べ、「単なる販売にとどまらず、韓国ファッションの洗練された美を伝える窓口として活用していく計画だ」と語った。
コメントを残す